本日、10月29日は、旧暦9月13日。後の名月を見上げましょう。
今日は、旧暦9月13日。栗名月、豆名月と呼ばれる「後の月」です。後の月を見ることを「後の月見」と呼びます。
旧暦8月15日の「十五夜」と合わせて、「二夜の月(ふたよのつき)」とも呼ばれ、十五夜の方を「男の月」、十三夜である後の月を「女の月」としていました。
また、どちらか一方だけ月を見るのは「片見の月(かたみのつき)」と言われ、縁起の悪いものとされてきました。
後の月見の始まりは、宇多法皇が9月13日の月を見て、「無双の月」と称されたことから始まったとされています。
宇多法皇は、第59代天皇(在位887年〜897年)で、多くの天皇が仏教に帰依していた中、自ら密教の修行をされ、弟子を育てた方でした。
密教には月に関する教えもあり、またその頃使われていた宣明暦(せんみょうれき)は月の満ち欠けを基準に定められました。
その後何度も改正されながら、月を基にした暦である太陰太陽暦が、明治6年(1873年)1月1日にグレゴリオ暦に変更されるまで、日本は月を基準にした暦を使ってきたんですね。
月を愛でる習慣が昔から続いてきたのは、そういった歴史からかもしれません。
中秋の名月である十五夜が曇りがちなのに対し、「十三夜に曇りなし」という言葉があるように、十三夜はお天気が安定していて晴れることが多いようです。
今日も各地でお天気が良いようですから、お月見を楽しみましょう。
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